先日、久しぶりにマクドナルドに入った。滅多に行かないからメニューがわからない。
こういう時はセットメニューに限る。最初に目に入ったセットメニューを頼むことにして、選んだ項目を手際よく店員に伝えた。ハンバーガー、豆のサラダ、オレンジジュース。なかなか良い組み合わせだ。
「こ、これですか?」
「そう」
だがなぜか、いぶかしげな顔をして、レジに向かう店員。入力に失敗して同僚に助けを求める。
何かがおかしい。
「このセットはこちらのオマケのどれかがお選びいただけますが」
「あ、そうなの?」
ハッピーセット。これは子ども向けのセットメニューだった。やってしまった。
「オマケはいらない」
「かしこまりました。ではオマケはなしでご用意します」
「うん、そうして。あ、待って。やっぱり付けて。子どもにあげるから。これにする」
渡す相手はいないのだが、とりあえずもらうことにした。だってオマケが楽しそうではないか。
選んだのは「おさるのジョージ」のフィギュア。元になった絵本は自分が小さい時に2冊持っていて、何度も読んだ。なつかしい。
うん?待て、待て、待てよ。このシチュエーション、どこかで体験したような気が。
そうだ!これはドラマ「トクサツガガガ」の1シーンではないか。隠れ特オタ=特撮オタクの主人公、仲村叶(小芝風花)がハンバーガー店でフィギュアを手に入れるために、お子様向けセットを注文。戸惑う店員にたじろぎ、甥っ子にあげるため、と要らぬ言い訳をするのだ。原作マンガには省かれたドラマ版オリジナルのエピソード。NHK名古屋放送局が制作。作中に登場するヒーロー特撮は、本物の東映特撮スタッフが協力している。おもしろいドラマだった。

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1件のコメント

  1. 追記
    ドラマ10 トクサツガガガ は、2019年NHKで全国放送されました。
    原作は丹羽庭さんの同名マンガで、ビッグコミックスピリッツ連載

    Sakihei

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